「北の零年」

 先月、ネバーランドを見に行った際に、すいているこちらを尻目に隣の劇場は長蛇の列、北の零年。たまたま招待券をいただいたので参りました。混んでました。
 また気が向いたらもう少しまともな感想書きますが、まあ、3時間弱、見ごたえはあったものの、途中から余りに出来すぎ、安易じゃない、嘘っぽい、吉永小百合がかっこよすぎで対照的な役柄としての妹分、石田ゆり子が可哀想、とか思いましたが。それにしても小百合さん、驚異的美貌ですね。還暦間近なんでしょう?照明やらメイク*1やら頑張ったといってもあそこまで隠せないはず。70になっても、80になってもあのイメージなんでしょうね。実は、このチケットくださった方、珍しく男性で吉永小百合が嫌いだとおっしゃっていた。そういう方もいるのですね。原節子と同様、美貌、品格、存在感で押すタイプで、演技のうまいタイプではないですものね。*2
 一つ疑問。「大口広司」の名前を見て、GSカーナビーツだかテンプターズだかで活躍していたあの本当に口の大きかった人が、トヨエツ*3の先輩分みたいなアシリカを陰で支える本物のアイヌ役、モノクテを演じていたのでしょうか?*4
*5岸辺一徳はじめ、昔のGSって、中年から壮年期の個性派の宝庫ですね。ショーケンは残念だったけど。(http://www.kitano-zeronen.jp/caststaff.htmlの写真を見ているとあきない。この写真みても、やはり同じ人かと。)
 他には、村上春樹原作の世田谷でやった「エレファント・バニッシュ*6での演技が堺雅人と並んで印象的だった吹越満やら、阿部サダヲやら、昔はメリル・ストリープにそっくりだと思っていた馬渕晴子*7やら、端々まで豪華キャストだった。
 もっと書くと、世田谷の「リア王」ではちょっとがっかりした石橋蓮もいい味だしていたし、平田満もさすが。香川照之も、もうこの人しか出来ない役回りがすっかり出来上がった感じ。やはり猿之助さんに似ていますよね。勿論、渡辺謙の存在感は他を圧倒していましたが、彼の役どころはまるで名画「ひまわり」ですよね。

*1:名句の文字変換ミスに気付いた余りにおかしいからとっておきます

*2:ここで追加。誰ぞやが、沢口靖子が、この系統-演技力いらない、存在感と美貌だけであなたは名女優路線ってことかな?だって昔書いていたような。20年たって今も相変わらず大根で綺麗ですれないで頑張っているところをみると。。。でも何か彼女には足りない。品性、かな。

*3:おしん」でもトヨエツ演じた役と似たような役が出てきたけど、そう中村正俊演じた俊作アンちゃん、この映画、こういう真似っこの集大成の感もあった

*4:先日の文楽でうろ覚えでちらしも見ないで書いた反省から、たった今googleで検索しました。はい、私の記憶は正しい。テンプターズのドラマーでした。カーナビーツのドラマーはドラム・スティック持って叫んでいた人だったけど(アイ高野)、違うからテンプターズかな、と思いながらもそんなメジャーだったかな、と悩んでいました。

*5:あ、たった今、上記事実を調べた元になったダイアリーからトラバが戻ってきた。嬉しいです。詳細な説明と昔の写真もあり。是非トラバ見てみてくださいな。

*6:この作品は私の一昨年のNO.1です。再演は行かなかったけど、男性の役者が頑張った。よくぞあそこまで村上短編ワールドを舞台にしたと嬉しくなった。サイモン・マクバーニーは天才。私はストレート・プレイに関しては今も西洋かぶれなもので。

*7:本当にテレビを見始めた頃にお手伝い役やっていたのは鰐淵晴子でした、まるで関係ないトピックでした