セメニヤカ

はてなの方でかつてセメニヤカのジゼルを見た時に全くジャンプして降り立った時の足音が気にならなかった話にコメントがついて嬉しくなったので15年程前にロンドンで働きながら観劇三昧していた時代のバレエの舞台について.セメニヤカはホセ・カレーニョなどと組んでサウスバンクでナショナル・バレエにちょくちょく出演していた.セメニヤカはオーラのあるプリマではなかったが,しっとり丁寧に表現していた事に特長があった.初めて見たジゼルがセメニヤカだったかも.ロシアからのガラでは彼女の瀕死の白鳥に大感激した為,その後70才過ぎたプリセツカヤの瀕死が物凄く物足りなかった.セメニヤカの白鳥はまさに白鳥そのものだった.丁度同じ舞台で回転しながら尻餅ついたダンサーもいたっけ.来週,若いビシニョーワがキーロフのガラで踊るようだが,ポーランド国立オペラと重なり見られないのが残念.ロンドンではあの時期の一番のスターはダーシー・バッセルとビビアナ・デュランテ.ギエムもいたが彼女は前の2人程には完売公演が無かったのは,相手役が常にTB
Aと前売時に発表される事がなかったからかもしれない.バッセルにはハンガリーの長身イケメンダンサー,ソリモシやムハメドフ,デュランテはムハメドフや熊川哲也と組んでいた.その後,デュランテ・熊川組はロイヤル退団後,コロシアムでナショナルに出演,ひどいくるみ割り人形を見てから,私はこの2人の舞台は見ていない.また,アッスィルムラトバもロイヤルに客演していたが余り華がなかった.