野茂英雄、五嶋龍

再び録画テレビを見た感想。

昨晩の、大リーガー野茂英雄の軌跡。

まさに、かれが大リーガーになってからの軌跡を丹念に、節目、節目を短くまとめたもので、それなりに面白かったけれども、一度で十分の内容。もう少ししたら、もっと丁寧な番組もできるだろう。
それにしても、「悔いが残る」という言葉の重さと正直さ。あっぱれ。

特に感じたのは、日本の社会とアメリカ社会との違いが、プロ野球という世界にもそのまま当てはまるなあ、という感慨。日本では、いくら終身雇用が崩れたとはいえ、やはり転職は3回くらいまでが普通らしいが、それはプロ野球選手も同じ。それが、野茂は多い時には1年に複数回かわるなど、13年間の大リーガー野球生活で何度変わっているか?数年ぶりに戻ったドジャーズでの活躍も当たり前。やはりまだまだ日米の文化は違う。

野茂は、国内でも恵まれない元プロ選手や社会人のために野球を楽しめる場を作ったり、地に足のついた活動も行っているので、そのあたりに焦点をおいた番組を待ち望む。

情熱大陸」の五嶋龍。とにかく、主役と数か月寄り添って作り上げるこの番組の特徴がよく出ていた。姉の五嶋みどりとの違いが浮き彫りになって面白かった。まさに天才肌、ちょっと浮世離れした感覚のあるみどりは、だからこそあんな、天から降るような音作りができるのだろうし、普通の少年の幅からは出ていない、今を生きる青年の龍との大きな違いだと改めてわかって面白かった。