横浜トリエンナーレ

未だにトリエンナーレで動きすぎた疲労から抜けないうちに秋の寒波で,身体にむち打ち60年代小劇場の講座を今日明日と聴講予定。私が余り知らない世界なので楽しみながら拝聴している。

たまたま思い出すのは,先週横浜トリエンナーレで見たばかりの土方巽の68年と71年の映像。片方は日本青年館での舞台だが、女性のドレスを纏って踊ったり,裸になってまるで獣のように縛られ丸太に吊り下げられて遠之助の宙乗りの如く宙に消えていくもの。同じ舞踏の同士でもあった大野一雄とよく似た痩せてガリガリながらに強靭な,まるでイエスキリストのような肉体だという点が面白い。

私の中の60年代のイメージは演劇も舞踊もサッパリ??で,トリエンナーレで見た幾つかのキリストを思わせる作品(巨体な豚の死骸が背景という挑戦的作品で,実は私自身0.1秒位しか見ずに退出した部屋にあったのを後にカタログで見た),この時代の映像が沢山赤レンガで上映されていたのも何かの縁だろうか?

一転,三渓園の中谷氏の作品などは超美しく幻影的で,29日にアップした写真がそれ。

日本郵船ビルでは勅使川原三郎の作品で贅沢にパフォーマンスが見られたり,可愛いマルクスの子供たちに巡り会えたり,全体を通した時間軸を合言葉に,見るべき作品が多数。但し体調には注意,疲れますから。