生あるものは

昔見たテレビドラマの怖い台詞に、怖い継母が心の美しい娘に、誰にとっても平等に与えられたものは、との質問に、心優しい娘は、太陽の光、とか答えるのだが、母親はきっぱりといいえ、日光も平等に与えられてはいないわ、と答えた後に、平等に与えられたものは死よ、とグサッと答える場面が、ドラマのヒロインの娘よりも幼かった私の心に強く残った。


一昨日の朝の散歩でご近所のワンコ仲間のお母さんに会い、最近弱っている様子だったエス君の事を聞いたら、その途端、昨日の11時に、と言って飼い主さんの顔がクシャクシャになり、私も貰い泣きしてしまった。


エス君は大柄な中型犬だったので、15才半の生涯は大往生に近いと思うが、うちもあと10年したら、と思うと気が遠くなった。


1ヶ月前の震災から、それまであった一件一件の残虐な事件やら不可解な出来事が遠くなってしまったが、まさに66年経った日本に起きた21世紀の新しい形の戦争下に入り込んでしまったようだ。


20世紀末に起きた阪神大震災オウム事件が多くの人々の価値観を変えた以上に、2011年以降の日本も変わるのだろう。


最初に掲げたドラマの継母役は新珠美千代で娘役は内藤洋子で、役名も陽子でしたね。


北海道を代表する女流作家の代表作の名前が今出て来ない。

小山明子島田陽子やら何回も再演しているのですが、そう、氷点でした。