BAR DEL SOLE の経営者、横山千尋は、以前初台の東京オペラシティにあった"ドルチェ・ヴィータ"のオーナー

であったことを知り、感激。実はかつて私はこの店がオキニであった。たまたまそこから徒歩10分のところで勤務していたため、仕事休めの気分転換に、一人でも同僚ともよく日参じたものだ。そのうちに私も別の職場に移り、店のお味も信じられない位落ちて、先日見たときには店自体が消えていた。と思ったら、やはり2001年から麻布に出世していたのだった。

 この二つだけでも楽しめた一日だったが、5時にもなるとレストランも落ち着いてきて、キャンセル待ちの小さな列に並べばそう待たないで入れそうだとのこと。20分程度まって中に入る。感激。まあ、お料理のほうは、材料費の余りかかっていないもので、素朴で洗練されていない素材を楽しむお味だったが、結局待ち時間も含めて8時過ぎまで粘る。私の視界に入った、二つ向こう側の席に座った初老の男性の鼻の両穴に詰め込んであった脱脂綿が何のためだったか、ずっと気になったが。私だったら、両鼻に詰め物をしてレストランで食事なんて芸当はとうてい出来ないから。或いは、あの詰め物は、呼吸を助けるものだったのだろうかという疑問が残った。