パッチギ!

 再びid:azamikoさんご推奨映画、「パッチギ!」(PACCHIGI)(見るまでずっと「バッチギ!(BACCHIGI)」だと思い込んでいて、どうして検索にひっかからないのか悩んでいた)を池袋で見る。
 これは昭和25年前後に生まれた団塊の世代(というと、どうしても玉三郎が頭に浮かぶが、55歳とは信じられない)が最も楽しめる映画でしょう。「泥の河」を思い出す、それこそ泥臭い撮り方、演出が何故かフォークルの音楽とマッチ。今考えると、彼らの音楽は偉大でしたね。北山修の詞と、加藤和彦の曲のコンビは、日本のレノン&マッカートニーといってもいい位だと個人的には思います。「あの素晴らしい愛をもう一度」(オダギリジョーの感情が入らないイマイチの歌が、これも映像とあっている 注*これは「悲しくてやりきれないの間違い」)とか「イムジン河」「悲しくてやりきれない」とか、今も胸にズズンと来る。彼らの音楽を最大限に利用した泥臭い、あの時代の香りをかぎたい人は、ぞっこん楽しめる映画。それも関西出身者なら尚更でしょうね。勿論、在日韓国人在日朝鮮人問題が浮き出ているのも魅力。昔は東京にも「朝鮮部落」という俗称やら、この映画にも出てくる「屑や」やら、そこらここらにありましたが、今は消えてしまっている。関西はまだそうでもないのかもしれない、とチラリと。
 BS2でやっていた「裸にしたい男達」のオダギリジョーでGSの演奏シーンがあった映画もみたくなりました。彼はいい役者です。この映画で出てくる汚い姿も素敵だった。嫌味のない結構日本的なすっきりした顔立ちがお徳なのでしょうね。昨年の大河、「新撰組」の中でも光っている数少ない役者でしたから。そうそう、大事なこと忘れてた。オープニングのカーナビーツ(注:これは、オックスの間違い。アイ高野と赤松愛の"アイ"音がごっちゃに)そっくりさんたちと失神シーンが面白いというか実に可笑しい。あ、今、オックスもやはりazamikoさんからご指摘メールいただきました。

追記*やはりこの日は疲れていたみたい、かなり重要な間違いが既に二つ、一つはご指摘いただきました。先月の文楽初見の日といい、体調が出ますね。