早稲田大学演劇博物館「六世中村歌右衛門を語る」
展示の方は、今日は見るのはやめて(後日みたいけど、来るかなあ)今日は中村梅玉の話だけを目当てに早稲田大学へ。まだ春休みのはずなのに、早稲田のキャンパス、学生で一杯。一体何が起こるのだろうというくらい。ご存知な方いらしたら教えて下さい。
梅玉さん、昨日のERのカーターの話ではないですが、ふけましたねえ。白髪も増えて、人前に出るのに髪の毛も乱れて、結構強めの老眼鏡が決め手って感じ。前は顔が皺皺でも、万年青年のイメージでしたが。まあ、しゃべり始めたら、端正な美声で、アナウンサーのような話しぶりと上品な物腰、まさしくこの人のもの、という感じでしたが。
聞き手の鳥越文蔵元演劇博物館館長、一体おいくつになられたのだろう、と思いながらもお元気で、嬉しく思いました*1。回りは歌右衛門と一緒に歌舞伎を見てきました、というような白髪の方が多い中*2、舞台は既に皆さんご存知でしょう、という鳥越さんのお話で*3、普段の歌右衛門の話を中心に。
面白かったのが、梅玉さん、「歌舞伎座は(古くなって)危ないんですよ」*4とか、「敵役はやり甲斐があります。父の役は隅田川の班女を含めて全て遣ってみたい気持ちはありますが無理でしょう。岩藤や八汐はやってみたい。実盛や石切はやりたいが、(先輩たちもやりたい人が沢山いるので)やらせてもらえない。真山青果は美保先生が具合が悪いので、今、やらないで下さいとストップがかかっている」などでした。*5
追記:行きは高田馬場からバスで、帰りは都電を使ったので、帰りしな、「キッチンミキ」にてミキランチを食べて帰る。なんとなく、早稲田にくるとここに寄って行きたくなるのです。今日は(お母様の?多分)ミキさんと息子さんとお二人いらして、客は私一人でした。