国立劇場小劇場にて文楽昼夜通し観劇

 多分アップは9日月曜日の夜になるでしょう。6日に芸談を聴いた住太夫の語りが楽しみ。
 文楽の生舞台におなじみのない方、文楽太夫の住太夫は八十歳、人形遣い吉田玉男は八十五歳、見ると決めたら見るべきですよ。

超急いでここだけ一言。絶対文楽、夜の部です!昼の部居眠りは、ららさんだけではありまへん!ここにもおりました。夜は全然眠くなりまへんでした。続きは帰ってから、id:rarayan0520さんご推薦の「ナンバー」をこれから見に行きますので。

 続き。大した事書けませんが(前置き)。昼の部、盛綱陣屋、歌舞伎と違ったスピーディーなストーリーの流れ、にも関わらずに義太夫来ていて気分良くなる私。玉男&蓑助コンビの「冥土の飛脚」にもかかわらず、再び記憶が遠くなる。ちなみに、玉男が封印切ったところで地震を感じました。後半の道行きは、玉男から勘十郎にバトンタッチ。これは見ものですね、師匠と弟子、玉男から勘十郎へ。
 夜の部の「先代萩」がやはり今月一番の見ものでしょう。住太夫の語りになると、それまで上を見上げて字幕見ていた人たちも、見なくなる。あれだけしっかりと日本語が通じる義太夫を語って貰えれば、イヤホンしているのが勿体無い、とイヤホンつけている人に言って回りたくなるほど。蓑助の政岡も、遊女の色っぽさ、艶っぽさとは打って違った芯の強さと位を見せてくれる。歌舞伎と違う舞台の使い方も面白い。
 「桂川」、実は今回、初めて嶋太夫っていいなって思ったのです。義太夫を語るってよりも、こういうユーモアある場をあの特長ある声で語ってもらえると楽しいこと、楽しいこと、蓑太郎、じゃない勘十郎(今頃蓑太郎、だなんて、三津五郎と八十助っていっているみたいだな)の長吉もユーモアのある大きな動きで楽しい。この演目も、歌舞伎でまた見たいものと思う。