吉田都(BS2)
先々週だか先週だかの「輝く女たち」吉田都バージョンをやっと見る。彼女のバランスの取れた人間性、自然な生き方がよく表現されていて好ましい。プリンシパル目前のエドワード・ワトソンへの心遣いも憎い。男性は、こんな年上女性がほしくなるのじゃないかな?
ちなみに、エドワードが前に組んでいたリヤーンって、リヤーン・ベンジャミンのことだろうか?バランスの取り方一つにもそんなに違うとは、もっと具体的にどう違うのか聴きたかった。*1
ご馳走は、吉田都と同室のダーシ・バッセルへのインタビュー。かつて21歳で、多分、クマテツよりも少しだけ若くプリンシパルに上った、故・マクミランの秘蔵っ子*2。昔は本当に輝いていたし、最もチケットの売れ行きのいいダンサーだった。日本で人気のギエムは、相当我儘なのかな、相手役がいつもTBAで、ギエムだけを見れば満足な人はいいけど、バレエ全体を楽しみたい人には、というところだっただろう。その、バッセルも、今や2児のお母さん。それもご主人は、確かアメリカ系証券会社のブローカー。彼女の明るさは英国っていうよりもアメリカ的だったけど、健全な生き方は今も変わらず。
昔*3はロイヤルの人気をバッセルと二分していたデュランテとの特番なんてのをロンドンで見たけど、今や昔、ですね。バッセルと当時組んでいた、同じく長身でイケメンのソリモシも怪我のためか、消えてしまったし。デュランテ&ムハメドフのペアと比べて、バッセル&ソリモシの大型コンビは、マノンの稽古シーンでも、音楽になかなか合わずに苦労していた場面が印象的だった。
追記:吉田都40歳、38歳で眠りがレパートリーから消え、39歳で白鳥が消えたのですね。彼女の眠り、十年前になるけど、横須賀まで行きました。素晴らしいローズ・アダージョだった。
追記(2):申し訳ないけど、『オンディーヌ』、観客の反応自体はイマイチでしたね。彼女には余り向かない演目のように感じましたが。