国立小劇場にて文楽通し鑑賞(2回目)

やっぱり気持ちよくなる。1回目と異なり、昼、夜ともにセンターブロックでよく見えた。特に昼は11列目、なかなかいい。今日も、1部と2部の面白さにかなり差が有ると実感。2回も買ったのは、やはり、これから余り沢山見られるとは思えなくなった玉男さんが見たかったから。残念な休演だったが、夜の部の松王に、文吾さん復帰。嬉しい。やはり、勘十郎さんも楽になったのか(そりゃあ、松王に与兵衛では大変だ)、『女殺油地獄』、与兵衛の集中力が今日は素晴らしく、蓑助さんのお吉にも見劣りしなかった。素晴らしい。前回東京で見たときには、与兵衛が病気前の蓑助、お吉が玉男だった。映像、見たいなあ(資料室で見られるけどね)。

追記:前回、10日には、蓑助のお吉が黙って話を聞いているときの肩のラインが俄然素敵だったが、今日一番素敵だと思ったのは、娘の髪をなでつけている姿。う〜ん、生きている。贅沢いうと、蓑助の左遣いが勘十郎だったらもっといいのか、なんてとこまで考えてみてしまった。

追記(2):住太夫の不思議。他の太夫だと、何となく字幕に目が行くが、住太夫だと、言葉が耳に自然に刺さってくるし、余程うまい人形遣いじゃない限り、かえって目をつぶりたくなってしまう私は、単に居眠りの準備?