10月国立劇場歌舞伎鑑賞(10月11日)

 とりあえず、今週金曜日の「社会人」の前に、通常公演を鑑賞。何と4時間55分、長くてストーリーが散漫で、辛いことこの上ない。が、歌舞伎の面白さ、特にケレンの面では、全て見れる。ことに社会人で上演する3幕目は楽しい。その一言。一応、舞踊以外の歌舞伎らしさはすべて触れている、初心者向けの公演のようだが、これを一時間半から2時間の映画くらいの長さで全て見られたらいいのだけど。富十郎時蔵梅玉の主役陣がお気の毒。逆に、裏の主役の高所恐怖症を乗り越えた吹っ切れた筋交いの宙乗りなどを見せた松緑らには美味しい公演だったかもしれない*1。良かったのは、玉太郎が、あれ、この人こんなにいい味出せていたっけ、という具合と、梅枝君の成長振り。
→4時55分と知り、本当に雨で野外能が延期になって良かった。最後の15分みないで出て行かなければならなかったかも。

*1:その証拠に、公には入手できないようだが、松緑宙乗りシーンのちらしもあるようだ。団体さん向けに作られたようだけれども、なんか、ねえ、こういうのって・・・