遭い見ての後の心に比ぶれば昔はものを思はざりけり

無学な私は万葉集だか古今集新古今集だかさえ覚えていないが,別に恋の歌としてでなくとも,昔はものを考えていなかった,といつも思う.

反面,ある面どんどん感覚が鈍くなる時には,昔はものをもっと感じていた,と思う.
一番大切なのは,思う感じる心の余裕を持続する事だと思うけれども.

追記訂正)
http://www.hcn.zaq.ne.jp/lovesong/da100nin.htm
逢ひみての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり

(あいみての のちのこころに くらぶれば むかしはものを おもわざりけり)

現代語訳>>>
あなたと二人きりでお会いして契りを結んでからの、
この恋しく切ない心に比べると、
あなたに逢えずに会いたい会いたいと思っていた頃の恋のつらさなんか、
なにも物思いをしないのとおなじようなもので、底の浅いものであったのだ。

番号:43番
作者:中納言敦忠 = 藤原敦忠(ちゅうなごんあつただ = ふじわらのあつただ)
出典:拾遺集・恋二

ということで、上記は全部はずれ、拾遺集・恋二
でした。