アンドラーシュ・シフのバッハ・パルティータ全曲ピアノ演奏会

紀尾井ホールは凄い緊張の塊に.バッハというとニコラエワが印象深いがシフは21世紀らしい静謐な感性で聴かせてくれた.これだけ物音一つない空間は正に希有.流石に後半,我慢に我慢を重ねた喉が耐えられなくなり咳を我慢するのが大変だった.今回9年半ぶりの来日公演との事,オペラシティ開場のシューベルトソナタ全曲やシュライヤーとのDuoから10年以上たったのか?まさに王者的風格が滲むようになった.ブーニンあたりのリサイタルに集まる客層とは全く異なる空間だった.