エリーザベト・シュワツルコップとヴィヴィアン・リー

先ほど終わったばかりのNHKBSハイビジョンのカラヤン特集11時間、最後を飾った1960年の「ばらの騎士」。

12時過ぎになるとおきていられない私は、恥づかしながら、3幕は寝てしまったが、1幕のシュワルツコップ演じるマルシャリンのアップに十二分に耐えられる、っていうよりも、METのライブ・ビューイングで今まで見てきたどの役者よりも表情が丁寧な演技力を見て、その役柄(19世紀の30代の女性)のせいもあるが、中年期に差し掛かった女性の悲しみ、人生の半分を迎えて悩む大人の女の表情が、どうしてもヴィヴィアン・リーに重なってしまう。

ヴィヴィアンが活躍したのは1940年代から50年代なので、もしかしたらシュワルツコップ自身が、ヴィヴィアン・リーの映画から学んだ円技術かもしれないと思いながら見入った。特に、1940年の「哀愁」を思い出してしまった。

無知で何も知らない私は、カラヤン以前のオペラにおけるオペラ歌手の演技力というと、カラスのトスカ位しか知らないのですがどうなんでしょう?見かけも美しい人ばかり選んでいるように思えるカラヤン、見るオペラという視点からも随分影響を与えたんでしょうねえ。

確かにデブのマルシャリンとか、見たことないですが。