まさに異空間に翔ばせてくれた鵺@セルリアン能楽堂

本日はPARIS国立オペラのアリアーヌと青髭を諦めてのセルリアン能楽堂公演通し。僅か数百人入るかどうかの通しでもパリ国立の最安席よりお得で、一期一会の公演と思うと、能楽鑑賞は素晴らしいと思う。

先週人間国宝になったばかりの友枝昭世の能二番に野村萬斎と万作親子の狂言だけでも豪華なのに、馬場あつ子の解説付きという贅沢を満喫。

昼の杜若の華麗な舞を見て、10年位前に私が初めて能の素晴らしさに触れた気がしたなぁ、と思い出す。後半の鵺は蝋燭能。これがいつになく素晴らしい。まさに能楽が宗教行事から産まれた事を改めて体感させてくれた。あの場にい全員を一期一会の異空間に翔ばせてくれて感謝。

一つヤバかったのは、休憩時間に行ったベローチェで、ワキの能役者が珈琲を飲んでいる場面を見てしまった事。友人が私に向かい誰かに大袈裟に挨拶したらそのオジさんも丁寧な会釈。私だけ?だったが、友人がMさんよ、というが思い出せない私。まさか舞台の方に素でお目にかかるとは、、やはり鵺で最初にワキ演者が出た瞬間に珈琲飲む姿を思い出してしまう。なかなか難しい所だ。