まるで十種競技がおわったよう
というか、リングを全部見終わった気分というか。
12時開演、22時20分終演。時間的には、「ワリキューレ」と
「ジークフリート」を一緒に見たってカンジでしょうか?
ともかく前のグリークスより更に長かったユートピア。
一部から二部へ、更に三部へと徐々に盛り上がる。役者さんは明日も通し上演ですね。演劇見るのも体力あるうちです。
コクーン劇場の真ん中を上手く使い転換は薄い白地のカーテンを使うなどの工夫が。スローモーションで内面的な劇的表現を強調したりなど。一部にだけでた佐藤江梨子が声もデカク不思議な存在感だった。栗山千明が文句なしに綺麗。
あの大きさの小屋で四面舞台(正確には3面)だと台詞が聞こえにくい場面が多々あり残念だった。特になが台詞が満載だった阿部寛はホントにお疲れ様。グリークスほど感動が深まらなかったのは舞台そのものの地味さと古典ではない事、内容が西洋でやや向こうの話感があったからだろうがやはり10年に一つの舞台である事は間違いない。来月は新国のヘンリー六世が待っている。来年は、さいたまで蜷川さんも作るようだし。。。蜷川さん、凄いエネルギー、無理だけはしないでほしいけど。
http://eplus.jp/sys/web/theatrix/special/20090615_coast/index.html
出演:【スタッフ】
作:トム・ストッパード
翻訳:広田敦郎
演出:蜷川幸雄
【キャスト】
阿部寛:アレクサンドル・ゲルツェン/思想家
勝村政信:ミハイル・バクーニン/バクーニン家の長男。革命家
石丸幹二:ニコライ・オガリョーフ/詩人
池内博之:ヴィッサリオン・ベリンスキー/文芸批評家
別所哲也:イワン・ツルゲーネフ/作家
長谷川博己:ニコライ・スタンケーヴィチ/哲学者
紺野まひる:リュボーフィ/バクーニン家の長女
京野ことみ:ヴァレンカ/バクーニン家の次女
美波:タチアーナ/バクーニン家の三女
高橋真唯:アレクサンドラ/バクーニン家の四女
佐藤江梨子:ナタリー・バイエル/バイエル夫人の娘
水野美紀:ナタリー・ゲルツェン/ゲルツェンの妻
栗山千明:ナターシャ・オガリョーフ/オガリョーフの妻
とよた真帆:エンマ・ヘルヴェーグ/ヘルヴェーグの妻
大森博史:亡命者
松尾敏伸:ゲオルク・ヘルヴェーグ/急進派の詩人
大石継太:亡命者
横田栄司:亡命者
銀粉蝶:バイエル夫人
瑳川哲朗:アレクサンドル・バクーニン/バクーニン家の家長
麻実れい:ヴァルヴァーラ/アレクサンドルの妻
他
※上記以外の配役が加わる可能性もございます。
I部「船出 VOYAGE」 II部「難破 SHIPWRECK」 III部「漂着 SALVAGE」