歌舞伎座2部3部

今朝会った歌舞伎観劇歴半世紀以上の見巧者の方が昨日の初日の熊谷が余りに素晴らしくその感動のまま帰りたくなった、との話だが一部は来週末に。


15時から21時49分まで歌舞伎座にて。その割に肩が凝らなかったのはいいのか悪いのか?


2部は玉三郎が、半世紀早く生まれてしまった、せの21成紀的な身体から非常に濃厚な歌舞伎の香り漂う寺子屋の千代、吉右衛門の変幻自在な声色と台詞廻しのお坊吉三、藤十郎の、すでに先輩の歌右衛門梅幸が既に舞台に存在しなかった年齢ながらの博多人形の如き美しさが印象的。但しそれぞれの演目の作品自体は今まで見た最高のものではなかった。寺子屋ならば、何といっても12年前の1月2
日、仁左衛門襲名初日の舞台が忘れられない。20成紀最後の名優が揃って放つ火花は凄まじかった。


3部は実録先代萩は初めて見る狂言。最後の助六も、たまにならいいが、最近良く見る事もあり、気楽に楽しめた。團十郎の花道七三の気迫は忘れがたい。勘三郎の通人は文句なしに楽しかった。