東京バレエ団ジゼル

アリーナ・コジョカルのジゼルが、ただただ唯一無二の素晴らしさ。


今まで、アレッサンドラ・フェリをはじめ、時代時代のジゼルダンサーを見てきたが、その中でもコジョカルのジゼルは飛び抜けて素晴らしい。


確かな技術に支えられた繊細な表現力、手足の指から髪の毛の先まで研ぎ澄まされた統一性、可憐さ、柔らかさ、しなやかさ、可愛らしさ、透明感。平均的な日本人ダンサー並みの身長にも拘わらず手足がも長くしなやかで美しいので実に舞台で映える。


彼女のような世界一流ダンサーは、みな足の甲がよく曲がり表情豊かで美しい。


相手役のコボーも安定した出来で東京バレエ団も脇からコールドまで非常に美しく楽しい舞台であった。見たもの勝ち。


実は怪我などでキャンセルが多かったコジョカルのフルレングスのバレエ作品を見たのは初めてかな?昨年の世界バレエで今一つ覇気とらしさが感じられなかったコジョカルの健在ぶりが嬉しかった。