ネバーランド

 錦糸町楽天地で友人と映画鑑賞の約束をしたものの、最初は「ターミナル」にするつもりが、気が変わって「ネバーランド」を見る。
恐らく正解。ロンドンに4年間住んだことのある私にとって、映像を見ているだけでなごむ気分になる。最初に劇場経営者役のダスティン・ホフマンに気を取られ、映画で使っていた映画館の名前を見損なったのが残念。いかにもロンドンの伝統ある、お尻が痛くなるような椅子の雰囲気といい、いい感じだった。それにしても、「恋に落ちたシェークスピア」のグウィネス・パルトロウといい、「ブリジット・ジョーンズの日記」のレニー・ゼルウィガー、そして今回のジョニー・デップといい(彼はスコットランド人の役だけど)、どうして英国人の主人公にアメリカの俳優ばかり使われるのだろうか?今回のバリの役にしても、ジュード・ロウでは駄目だったかな、と、ちらと思う。まあ、年齢がちょいと若すぎるし、集客力が違うっていえばそうだろうけど、英国俳優にチャンスを与えてあげたいものだ。相手役のケイト・ウィンステッドも「タイタニック」の頃よりも随分と大人になったものだ。何せ4人の男の子を持つ未亡人役だからね。
 主人公バリを演じるジョニー・デップスコットランド訛り、なつかしい。どんな奴でも、スコットランド訛りでしゃべられたら、それだけで正直者に見えてしまう(余談だが、私はエディンバラのおみやげ物屋で財布を置き忘れた際、お店の店員さんが、なぜかその財布が私のものだとわかって飛んできて返してくれたのが印象的。ロンドンではひったくりに会うわ、ホームレスの女にビッチ!と叫べれて蹴飛ばされるわ、空き巣に会うわでとんでもない経験ばかりしていたけれども)。