新国野田版「マクベス」再演

ランク5の2階サイドの席を売り払って、その5分の一以下の定価のZ券の4階1列目で拝見予定。結果は?
 とにもかくにも、アルヴァレスが素晴らしい。声でこれだけ感動するのは、昨年の「道化師」で急遽代役を張ったジャコミーニ以来、或いは今年の国立富十郎以来。初演よりも全体的にアップしている。確か前回はマクベス夫人の尻に完璧にしかれたマクベスだったけど、今回は主体性も感じるマクベスだった。
 肝心の初体験Z席はやっぱり見づらい。近視の私には字幕もちょっと遠い、と思っているうちに気を許していると眠気が。隣4人が英国男性三人と日本女性一人のグループだったが、最初は"bizarr"だとか"weird"だとか、やたらに舞台が変ちくりんだと騒いでいてこの先どうなるかと思ったが(あの、無気味な縦長の魔女の大群が不可思議だった様子)、最後には"great"になったので良かった。しかし、煩かったな、ぶつぶつと。