勘三郎襲名3月興行

 私もゴールド会員売出初日にチケット買ってるからいえないかもしれないけど、ちょっとねえ、4月と5月はいい席を頼んだけど、3月は3階B席でもいいかなって思った位。夜の「盛綱陣屋」くらいしか楽しみないもの。今回の勘三郎の襲名、ちょっと狂言立てが安易じゃない?調べてないからわかんないけど、ちょっと案内みても盛綱は初役だろうけど、他は既に経験済みばかり、大蔵卿は部分的には初役かもしれない。「籠釣瓶」の次郎左衛門も玉三郎とは初めてかもしれない。けどねえ、3月だと幸四郎の「俊寛」はきいただけで臭そうだし、夜の「鰯売」は余りのストーリーの下らなさに見るたびに嫌になる。三島由紀夫の歌舞伎は、私、正直苦手かも。いくら天才でも、ちょっと迷惑だって思うことも。それを言ったら、瀬戸内寂聴さん、お願いだから、もう海老蔵のために「源氏物語」の歌舞伎脚本は書かないで。脚本を書ける人と書けない人がいるってこと、寂聴さんほどのモノカキにわからないはずがない、と思うのは甘い?最近の婦人画報だったかに、源氏の前編を書くつもりだなんてかいてあったのは、あなたのミエであることを祈ります。昨年9月、あなたのへんてこな脚本にもとづいた、紫の上が出てこない、新編・源氏物語を入るために大枚新幹線代と2万円を払ったものとして、そのくらいはこのブログで書かせてもらっても、大声で言わせていただいてもいいでしょう。
 話がづれてしまいましたがもとに戻って、口上も、勘三郎の襲名では、吉本っぽいのがミエミエ。ま、それが目当てであんなに初日が後援会でも入手困難な位な騒動になっているのでしょうけど。
 その中で、どれだけ新・勘三郎が芸の力で見せてくれるか、見てやろうじゃないかって思ったからチケット買ったのです。せっかくお父様の代からのいい客といい番頭がいるのだから、ふざけないで真剣に頑張って欲しい。
 私の推測;今の歌舞伎界で一番人気はこの新・勘三郎。彼の芸が本当によくなるのは、今の熱気が消えかかった頃でしょうねえ。玉三郎も十年前よりも今の人気の方が落ち着いて、芸そのものは格段の違いになったもの。