問題の「ルル」鑑賞

http://www.nntt.jac.go.jp/season/s249/s249.html
新国立劇場 オペラ公演「ルル」前2幕(3幕から歌手の水準から変更)
スタッフ
作曲 : アルバン・ベルク
原作 : フランク・ヴェーデキント (「地霊」/「パンドラの箱」)
指揮 : シュテファン・アントン・レック
演出 : デヴィッド・パウントニー
美術 : ロバート・イスラエル
衣裳 : スー・ブレイン
照明 : ミミ・ジョーダン・シェリ
舞台監督 : 佐藤公紀
管弦楽 : 東京交響楽団
主催 : 新国立劇場
キャスト
ルル : 佐藤しのぶ
ゲシュヴィッツ伯爵令嬢 : 小山由美
劇場の衣裳係/ギムナジウムの学生 : 山下牧子
医事顧問 : 大久保 眞
画家 : 高野二郎
シェーン博士/切り裂きジャック : クラウディオ・オテッリ
アルヴァ : 高橋 淳 ※
シゴルヒ : ハルトムート・ヴェルカー
猛獣遣い : 晴 雅彦
力業師 : 妻屋秀和
公爵/従僕 : 加茂下 稔
劇場支配人 : 工藤 博

HPの写真を見る限り、一昨年の二期会公演よりも視覚的には楽しめそうだ。
先般、私のブログへのリンク先にあった検索画面を辿ったら、あの、江川しょう子さんがオペラファンで、一昨年の二期会公演「ルル」を絶賛しているのに出会った。う〜ん、私は酷い頭痛になったということは以前にも書いたが、辛かった思い出しかわかない。ルル役に全くニンにない天羽明恵さんが熱演したにもかかわらず、なんとなく最後までしっくり感が湧かなかった。*1
感想は12日夜にアップ予定

 はあ、今日も疲れておりますが(12日夜)見ました、オペラ二つに舞踊。「ルル」は思ったよりもずっと良かった。佐藤しのぶも、キンキン声や私が聴いてもおかしけなドイツ語の発音は仕方ないとして、よく演技していました。多分、演技力が重視されるロンドンあたりからなら評価されるかも?という位。*2
 今回は前回二期会と同じ東京フィルハーモニーとは思えないほどのオケの素晴らしさ、と書いたら間違いで、東京交響楽団でした。このオケはそれほど多くオペラの演奏をしませんが、サントリーホール・オペラといい、いつもいい演奏をしていると思います。指揮者が違うと、稽古時間があると、色々話題になって演者みんなが集中するとこうなのでしょうか?そのせいか、眠くなって困ってしまった私。今回はZ席で見ましたが、Z席、安いのはいいですけどやはり見難い。私は4階下手側袖5番でしたが、まず字幕が良く見えない。そのうちに眠くなるし、乗り出すと怖いし、疲れるしで。その意味、2時間40分程度の公演でよかった感じ。ブーイングも今日はしのぶさんにだけ2、3人が頑張った程度に。客の入りもよかったし、確かに某大手宗教関連と思われる年齢層の高い十人位の団体さんが目立ったことは事実。いの宗教法人、中丸美千絵さんを応援しているとのこと噂も耳にしたことがあります。中丸さんも、一度聴けばもういいって印象のリサイタルでしたが。
 この公演、新国立劇場の公演としては十分レベルには達していたと思います。勿論、最近の上質だった「エレクトラ」や「リング」には及ばないとしても。と書いたけれども、やはり眼目の売春婦になってからのルルの迫力が見られなかったのだから、私たち観客はうまく騙されたってことかな。次回新国立で上演する際も今回の2幕版+エピローグで子供だましだったら、やっぱりたまらないなあ。
*3
*4

*1:ちなみに、この公演は敢えて我慢して中座しなかったから頭痛になったと思っているが、敢えて中座した公演をいくつか揚げてみると、唯一歌舞伎座で「人間万事金世の中」、演舞場の「アテルイ」(あの音が耐えられなかった)、和泉元弥が夫人と知り合ったきっかけのコクーンロミオとジュリエット」、サンフランシスコ・オペラの「ラ・ボエーム」、新国立劇場演劇「紙屋町さくらホテル」等など。

*2:私は、アンジェラ・ゲオルギューがロンドンで人気があるのは、ひとえに彼女の演技力がロンドンの客の期待にこたえている故だと以前から思っている。

*3:そういえば、今日発見したこと一つ。4階下手サイドという席の成果もしれないし、ドイツ語の「g」「sh」「t」という音の多さの成果もしれないが、舞台の歌唱の前期の部分が後ろに響いてその部分の息だけがコダマしていた。最初はスピーカーかと思ったがあきらかにコダマ。その意味でもこの席はよくない。

*4:もうひとつ、入る前にチラチのバッグ貰おうかどうしようかなって思っていたら、一番表に佐藤しのぶのちらしが入っていたので、すっぱり貰う気持ちがなくなったのは私だけであろうか?12日のチェネレントラでもらったバッグにでは目立たなかったけど