東フィルのマーラー4番(ミョンフン)

 10日本番だった、東京フィルハーモニーチョン・ミョンフン指揮「マーラー4番」の公開リハーサルに出かける。チョン・ミョンフンマーラーには定評あるところで、彼の棒にかかった東フィルはいけるといつも思う。今年の大河ドラマでのおなじみになりつつある美貌の若手ソプラノ、森麻季の独唱も清新でいい。東京オペラシティなので、声量も気にならない。ふと、彼女こそ、「ルル」向きな歌手だなあ、と思う。見た目ですが、健康的に日焼けなどしていない白い弱々しげな細い肢体とやけに品と清楚さのある外見のわりには妙に色気がある。一昨年の天羽明恵や今年の佐藤しのぶよりもずっとニンにはまっているに違いない。歌唱力の方はなんともいえないけれども。
 チョン・ミョンフン、私はゲルギエフやラトルと並んで間違いなく次代を背負うリーディング指揮者だと思っているが、一部のフランス系オケ以外としか余り振らないのは、何か色々理由がありそう。一癖ある人物らしいし。