ヨイトマケの唄(3)

 2月18日id:yukari57:20050218#p1、3月9日id:yukari57:20050309#p1でふれた「ヨイトマケの唄」からのご訪問が多いのは、今日(3月11日)夕方、テレビ東京米良美一が歌っていたからだろうか?
 いつもながら変人の米良、この唄を歌うと「(今のように)有名になる前の自分を思い出してピュアになる」とか。最近ちょっと見ないと思っていたうちにダイエットしてややイメチェンしたものの、相変わらずの不可思議キャラ。カウンターテナーというと、片やソプラニスタ岡本知高も不可思議なキャラなので、裏声と何か関係性があるのだろうか?
 まあおいておいて、米良の「ヨイトマケの唄」は地声で歌うのだが、三輪明宏の物まねっぽく、「ヨイトマケの子供、汚い子供」のところ、まるで今の三輪のわざとらしい演劇調そっくり。それでいて聴いていても訴えてこない。
 ともかくも、モーツァルトジョン・レノンの如く、三輪が歌手として独り立ちしてから京橋を歩いていて偶然であった昔の友人が、貧しい中で大学を出てエンジニアになった、という話を聴いて自分のアパートに呼んで赤飯を食べさせたエピソードに、長崎の小学校時代の同級生、ヨイトマケの子供とを合わせて、神から降りてきた唄だそうだ。曲の力が強いので、誰が歌ってもそれなりの感動を覚えるものだ。

 米良は、私の記憶が正しければ、何かのコンクールで上意入賞した際の入賞者の歌が流れていたのを見たときに、確か「城ヶ島のなんとか」をあのファルセットの美声で歌っていて印象に残った。その後ブレイクし、色々とたたかれ、一度東京オペラシティでナマも聴いたが、声量が全くなく駄目だった。
 それにしても、日本のファルセット歌手は米良といい、岡本といい、なんとも言いがたい同じ香りがするのはなぜだろう。海外ならば、大御所のコワルスキーも、ドミニク・ヴィスも普通だし、スラヴァはマイクを使っていたので許せなかったが、少なくともあの香りはしない。日本の小姓の歴史とも関係ないでしょうけれども。