3月花形若手歌舞伎公演「通し狂言 本朝廿四孝」
今日は手短かに、後で気が向いたら付け足します。
やはり通しで見るのは面白いですね。愛之助がここ半年、ブレークしていますが、一番の見もの。時蔵の八重垣姫と孝太郎の濡衣は逆の方が良かったきもしますが、孝太郎はどちらにしてもちょっと無理っぽい。ただ、魁春と並んで数すくないオボコの味を出せる役者なので、濡衣よりも八重垣姫かという気が。時蔵は知的すぎ。以前に彼と国立劇場関係者との対談で、時蔵から話を引き出す側の間違いをイチイチ正してかえって話しをまとめていたのが時蔵さんで、役者にしてはめずらしく理路整然とお話できる方、と思っていましたが、それが舞台の上でアダになることが多いように思いました。
今月は、筋書き売り場にてぺらぺらみた「本朝廿四孝上演資料集」に戸板康二、渡辺保、三木竹二と見てしまったからに買ってしまった。が、よく考えると三木竹二の劇評以外は家にある「歌舞伎台本集」の戸板先生の説明と、渡辺先生の「歌舞伎 型の魅力」から、八重垣姫の型の抜粋、と馴染んでいるものも多いことに気付くが、芸談も多いし、気分爽快。国立劇場の発行したものは、すぐに品切れとなるので要注意です。
帰りに裏手で花柳章太郎の展示物を拝見。観劇暦云年の大先輩お二人と一緒だったので、色々と説明が聞けて勉強になりましたし、面白かったです。章太郎、綺麗。一部、玉三郎が真似したのでは、というような写真もあって感激。雀右衛門丈が藤娘で使ったかんざしもいくつかあり、でかい!とびっくり。
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