ゴッホ展

 皆様もよくご存知のことだと思うが、地方公共団体NHKとの協賛で、NHK主催の各種美術展の講演会が年に1-2回開催される。今晩は、近所で来る東京国立近代美術館での「ゴッホ展」の講演会があったので出かけた。
 この手の講演会に出たのは3回目だと思うが、今晩の成城大学の千足先生の話は面白かった。ゴッホ自体、絵だけでなく、小林秀雄が「ゴッホの手紙」について書いているように、絵画界のワーグナーともいうべき深い世界を持った画家である。
 今日知ったことでは、同じく37歳で夭逝した全く違うタイプのロートレックと馬があったらしいということ。千足先生は、お金があって都会好きなロートレックは「色男」でした、なんていっていたが、ものはいいようというべきか、ゴッホとの対比からか?
 残念ながら、滝沢修の「炎の人ゴッホ」は映像でも全く知らないが、一昨年の「若い日のゴッホ」は、菊之助君奮戦だったが、またしても気になったのが、ゴッホのアクセント。絶対にオランダ訛りの英語をしゃべっていたのに違いないので、ゴッホも多少訛りをつけて演じた方が、外人としてロンドンにいたという雰囲気は出たのではないだろうか?それに、日生劇場はあの芝居には広すぎた。
 せめて映画の「炎の人ゴッホ」を見てみたい。