待ちに待ったヒラリー・ハーンとN響の共演

http://www.nhkso.or.jp/schedule/program_2_3.shtml
第1541回 Concert No.1541 5月26日(木)開演07:00 PM Thu 26 May 07:00 PM
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ Paavo Järvi, conductor
ペルト/フラトレス
プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品19
ショスタコーヴィチ交響曲 第5番 ニ短調 作品47
Pärt Fratres
Prokofiev Violin Concerto No.1 D major op.19
Shostakovich Symphony No.5 d minor op.47
[ヴァイオリン]ヒラリー・ハーンHilary Hahn , violin

ハーンは、成長したというか、以前BPO/マリス・ヤンソンスとのショスタコヴィッチほどの興奮は味わえなかったものの、じっくりと卓越した技術で美音を奏でてくれた。アンコールがバッハだったというのも嬉しい。

ありがちかもしれないけれども、私がきいた、ハーン、2000年秋のBPOショスタコ(とにかく凄い迫力)>5月10日のリサイタル>今日のプロコフィエフ といったところ。それにしても、ナマのクラッシックを聞き始めてから15年、いまだこれ程奥行きというか、若くて大きさを感じさせるヴァイオリニストにはお目にかかっていない。ちなみに最初にびくりしたヴァイオリニストは、チョン・キョンファロンドン・フィルハーモニー/故テンシュテッドとのチャイコフスキー(多分1991年)、最初に感動したのは、五嶋みどりのロンドンデビュー、こちらはLSO/マイケル・ティルソン・トーマス(多分1990年)。

今日のコンサート、珍しいベルトの曲、美しかった。ショスタコ5番も、以前にサンクト・ペテルベルグ・フィルの名演(確か、テルミカーノフ指揮)ほどではないにしろ(この日は前半、目当てだった、スティーブン・イッサーリスに間に合わなかった)、なかなか聴き応えがあった。6月3日にBS2で放映するらしい。

今日のコンサートは早々に売り切れ状態だったが、開演10分前にいった私、S席がまだ売り出していたのを見た。駄目もとでいってみるものですよね。私も2階最後列だったので、取り替えたかった位。それでもいい音だった。サントリーは舞台に近いし。

追記(1):私の記憶が正しければ、2000年秋の東京デビューのあと、どこかの外国のオケとストラヴィンスキーか何かのコンチェルトを共演するはずが事前にキャンセルとなり、代わりに出たのが多分、ジュリアン・ラクリンだったような気がする。突然の代役にしても、素晴らしい演奏だった。回りでも「あれで代役かよ」の声多数。

追記(2):2000年のBPO、私はオペラ「トリスタンとイゾルデ」はキャンセルが回ってきて買えたものの、アバド指揮の公演が買えず、ヤンソンズでお茶を濁すつもりだったのが、ヤンソンズの指揮そのものも素晴らしく、おまけにあんなにスゲー、新人アーティストの演奏が聴けたとは、1995年かな、アバド指揮BPOで素晴らしいマーラー聴いた以上(この時、一番いいところでポケベルが鳴ったのも語り草)にラッキー、って思った。