1970年「いちご白書」

 参考:http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD754/
 前からジョニ・ミッチェルの「サークル・ゲーム」を聞きたくって見たかったこの映画。勿論、ユーミンの「いちご白書をもう一度」のあの映画である。
 はっきりいって、B級作品。監督も主演の男優、女優ともその後数年で業界から消えたとか。それでも、当時、はやり歌をそのまま映画に使うのは、「イージーライダー」の次にこの映画らしいし、この2,3年前に作られたと思われる「卒業」ともつながる、インテリ大学生の自分探し(というと、どうしても三田誠広の「僕って何?」を思い出してしまう)、70年前後の学生運動の時代をそのまま投影しているという意味では、時代の映画だったのでしょうね。
 問題の「サークルゲーム」、実はジョニ・ミッチェルが作りながら歌はパフィー・セントメリーという人が歌っていた。「いちご白書をもう一度」が、ばんばひろふみに歌われていたのを同じように。
 私が昔、テレビで最後の場面だけ、主人公が飛び込む場面にサークルゲームが流れていた記憶があるのに、あれ、ないない、って思っていたら、最後の最後、私はノンポリ学生がとうとう最後に決断して学生闘争に入ったところが飛び込んだ場面だと思い込んでいたが、既に学生闘争に入り込んで、ジョン・レノンの「平和を我らに」を歌いながら何重もの円座になっている学生のところに警察が入ってくる場面、最後のほうでつかまった主人公が、彼女が「サイモン!」と呼ぶのにこたえて最後の力を振り絞って警官2、3人を振り切り、階段のところに飛び込んで空中を一瞬浮遊するもすぐに別の警官たちにつかめる場面で終わり。私の記憶は正しかった。
 そこまで音楽以外はたるかったが、俄然、最後の場面を見て涙が出てきた。私の記憶の何かに触れた模様。それにしても、ユーミンは「悲しい場面では涙ぐんでた素直な横顔が今も恋しい」と書いているが、悲しい場面、ってやはり最後でしょうか?

追記:Joni Mitchell の詞が余りに素晴らしいので、見つけました。http://www.lyricsfreak.com/j/joni-mitchell/75378.html なかなか歌いにくい。こちらも。http://www.seeklyrics.com/lyrics/Joni-Mitchell/The-Circle-Game.html Joni自身(なんか、インド人みたいな名前だな)http://www.warr.org/joni.html