新国立劇場「アルトゥロ・ウィの興隆」

 日曜日にゼット券で鑑賞。13時開演、12時1分前に新国チケットオフィスに並んでいたら、中劇場の方にいけとのアナウンスが12時に。1時間前から中小劇場の場合は移るらしい。そこで並んでいた3人が我先にと2階へ。それが、まだ中劇場のチケットオフィスがあいてないじゃないの。あくまで数分待たされ、前の人に「Z券残り4枚です」といっていたのをきいてほっとする。ちなみに、土曜日は結局Z券は8枚余ったとか。その割には、S席はセンターは最後列の20列のみ、A席も端ちかなかったため、迷わずZ席にする。
 私はdasManさんのように勉強家ではないので、何の予備知識もなくいったくせに、パンフレットも買わず、字幕がないにもかかわらずイヤホンも使わず。よって、ちょっと込み入った中級の上レベルのクラスのこの作品、ほとんど理解していない。だって、ドイツ語知っているのはせいぜい100語あるかないか、それも、1、2、3、を含めてですから。
 それでもどうしてイヤホン借りずに見たか、っていうと、外国で見る場合、いつもその条件なんですね。台詞がわからずとも、イヤホンなしに音楽的に役者のセリフを聞きたいし、舞台美術は見えるし。すくなくとも、それでも芝居の出来不出来くらいは心に迫ってくる。今回、睡眠不足や最近の疲れもあり、かなり意識を失いつつも、ブレヒトミュラーの味わいには触れることが出来た、とはいえるかな?
 是非とも教育テレビあたりで放映してほしい。小屋の一番端っこで見切れ場面も多かったし。
 休憩時間のトイレにて、おば様が、「貰ったから来たけど、こんなつまらない芝居見たことない」と。まあ、そのおば様は、恐らく日比谷界隈の芝居くらいしか見たことないのかしら?ヒットラーの国からこういう作品が出てくる活力は、ドイツはさすが、と思う。音楽の使い方も大変面白かった。