新国での四時間のシンポジウム(9/19)

2回ほど、当ブログでも紹介させていただいた、シンポジウム、私は6時から8時くらいまでのつもりでいったのが、蓋とあけたら9時半まで休憩ナシ。5時15分にいったのに、席は既に15列目の端っこ。終わってから友人と食事、と思っていたのに、あわててドトールにいってミラノサンドセットをお腹にいれ、いざ、席へ。

シンポジウム「越境するダンス」開催概要
http://www.nntt.jac.go.jp/season/s277/s277_2.html
特別企画 シンポジウム 越境するダンス
【出演者】●松岡正剛 (コーディネーター)●天児牛大 ●梅若六郎 ●木佐貫邦子 
●高田みどり ●勅使川原三郎 ●毛利臣男   (以上、五十音順)
2005年9月19日(月・祝)6:00開演(5:15開場)
新国立劇場中劇場 料金:一般1,000円/学生500円(税込)

いやはや、このシンポジウムの企画自体がどんなにか大変だったか、色々な場面で予測できて、それも楽しかった。まず、松岡氏が、それぞれの出演者を2-3人ずつ、基本、一人一人名前を呼んで舞台にあげ、それぞれ5分程度の最近の作品のビデオを流して、彼らが今取り組んでいることを20分程度しゃべらせ、次の人につなげる手法。2時間半たったところで、高田みどりのナマ演奏15分程度をいれ、最後に全員を舞台にあげて、「越境するダンスとは?」で締めくくれるよう、流れをつくるのが大変だった模様。それも伸びに伸びて、最後の松岡先生の締めくくりが終わったのが午後9時50分。会場は終始冷房が効きすぎて、さすがに「言葉を発するプロ」の梅若六郎以外のダンサーの言葉がマイクを通して聞き取りにくかったりして、集中力も限界、その場全員、まるで十種競技を終えたような気分で退散。

とかく、流れがつまりそうになると、梅若六郎氏にふり、「日本の伝統芸能も難しく考えずにまず見て欲しい」「今日の出演者の皆さんの話を聞いて、みんな日本人(の素晴らしい感性を共有しているという意味か?)だと思った」*1などを引き出して、それに対するほかの出演者の意見・感想で引き出そうと必死になられている様子。天児さんが、孤高の人に見えた。

追記:高田さんには申し訳ないけど、寒い部屋でオーディエンス達も疲れ切った頃合に、あの金属音やら、太鼓を指でギーギー鳴らされるナマ演奏、正直、神経に障ってしまいました。今回に関しては、余り彼女に大していい印象で帰れないとしたらこのときの体験せいです。別に、エヴェリン・グレニーも好きだったし*2鬼太鼓座も、鼓童も好きなのですけど。もう一人の女性ダンサーについても、この日だけでは、良さが私には伝わりませんでした。というのも、実は男性陣については、それなりに舞台を数回以上見ている人ばかりだったのに、女性陣は名前しか知らなかったもので。高田さんのお話は面白かったのですが、残念な出会い方をしてしまったのかな?

追記(2):木佐貫さん、誰かに似てる、としばらく思っていて思い出す。女子マラソン弘山晴美選手に髪型や顔立ち、目と口がよく似ている。

*1:他の皆さんが舞台にいる間、基本、残りの出演者は、観客席で聞いていた。このときびっくりしたのが、皆さん、結構お行儀悪く着ていること。特に梅若先生、私たちと余り変わらないように両足を前に投げ出して組んでいました。

*2:グレニー、来日しませんね。彼女の師匠の一人が日本女性なんですよね。