イーヴォ・ポゴレリッチ・ビアノ・リサイタル@サントリーホール

アルゲリッチが天才だと宣った凄いピアニストを生で聴かなくてはと何年か前にチャイコフスキーコンチェルトを聴いて好きではないと思ったポゴレリッチ,やはり私はダメだ.私にとって好きなアーティストは,癒やしや恍惚感,驚愕やらを感じさせてくれる事だが,彼からは最後の驚愕しか感じない.独特の音やテンポは,私の大好きな超個性だが,ピリオド.同様にポリーニも好きではないのに何回も通いつめているが彼は,少なくともリサイタルはもういいと思う.アンコール1曲は聴いたが次もあったのかな?テンポがゆっくりなので終演も遅い.ところで彼が一昨年迄数年間療養とはスキンヘッドといい,癌でも患ったのでしょうか?ピリスやカレーラスなど克服した一流アーティストは数々いますが.
暗い照明や独特な会場の空気は,故・リヒテルのそれを思い起こされる.僅か1ヶ月前の売出だった今回の公演,それにしても右半分ガラガラ.それでも梶本は稼げるのでしょうね.
今年初めてのサントリーホール.オーチャードもオペラシティも新国立劇場もまだだが今後続々.紀尾井もトッパン,芸術劇場や王子,北とぴあと暫く行っていないホール沢山あるなぁ.