蜷川演出、松たか子主演「ひばり」@シアターコクーン

疲れた〜。蜷川さんの芝居、コレオレイナスも見なかったけど、しばらくいいって感じです。
でも、さすがの舞台。西洋の昔風の4方から見られるような、ロンドンのオールド・ヴィックを思い出す舞台に、実際の役者の姿を、舞台の上と下と、オンとオフをまぜこぜにした、複層に見られる形式は、なかなか。

たまたま批評家らしきおじ様方が1階ど真ん中一列いらしたけど、結構居眠りしているのね。
この芝居、結構居眠り多かったのは確か。

主演の松たか子は熱演、思った以上だったが、最後の盛り上がり部分はいいとしても、長丁場のセリフには説得力がない。司祭役の役者の口跡が良くなく、聴きにくかったのは残念。新劇でセリフが聞き取れないのは全く持って遺憾、イカン、と、演歌と同じくらい私が嫌いなオヤジギャク。やはり、まだまだこの芝居の良さ、セリフのよさを生かすほどに消化しきれていないというのでしょうか?