久方振りのウェルザー・メスト

チューリヒ歌劇場公演@オーチャードホール初日の椿姫.同じく下のコクーンでドラクルが初日,それも大いに気になる.

メストの生演奏は,私はLondonフィル以来15年ぶり.立派に大きくなっての凱旋は嬉しい.椿姫はまたか,と思いながら今年初めに聞いたエバ・メイのリサイタルが余りに良かったので買ったが,やはり流石の繊細な表現力,泣かせてくれた.表現力では一昨年聞いたデビーアと双璧.やはり藤原で聞いた時とは違う.役者は相持ちというが,歌手も相持ちの証明.そして嬉しいのがレオ・ヌッチのジェルモン.素晴らしい美声は最高だった.あぁ,ヌッチのリゴレットが見たい!

メストも繊細にオケをまとめ上げ,さすがに時期ウィーン国立歌劇場芸術監督.15年って長いんだなぁとつくづく.

一人死んでいくはずだったビオレッタのアリアを聞いて,最近では山口小夜子,古くはマリア・カラス,その他諸々の美貌の有名人達を思ってしまった.