オーギュスタン・デュメイ&小山実稚恵@都民劇場

未だにデュメイがピレシュと組んで演奏したベートーベンの春が度々私の耳に現れるが,どうもその公演は10年前の都民劇場定期のようだ。ピレシュとのピアノ・デュオも多かった小山とのコンビ。しばらくぶりのデュメイは一言でいい意味で円熟した演奏。元々個性的ではない素直な演奏が記憶に残るが今回はより人間的な趣が増したようだ。やはりピレシュの何とも表現出来ない程の暖かい伴奏があればまた違うのに、と感じはしたがブラームスヤナーチェク、ベートーベンと楽しめた。

先週、昔の情熱的な棒さばきはどうした?と、ムーティを見て思い出したスカラ座フィデリオでお隣だったKさんにも暫くぶりでお目にかかる。

もう一つ、ここ数週間思い出せず気持ち悪かった、かつてティーンエージャーでエバートやナブラチロワと互角に戦った小柄なプレーヤーの名前を友人が思い出してくれた。トレーシー・オースチン。感謝!