狂言の会@国立能楽堂

開場25周年記念公演今月最後。大蔵流シテ茂山千作の福の神、和泉流シテ三宅右近の武悪、素囃子の獅子、大蔵流大合同、シテ茂山忠三郎の唐相撲。

私は今月3回目の国立能楽堂来場。実は前回筋書を買って突如唐相撲が見たくなったから。売り切れだったがたまたま譲って下さる方がいらしてセーフ。30分前には正面と中正面が2枚ずつあったので大体どの公演もどうにかなるものなのだろう。金比羅歌舞伎やサイトウキネンでも当日行けばどうにかなるらしいが、ならなかった場合が怖くて私は綱渡りは出来ないが。

福の神は御年89才の千作がまだまだ元気なところを見せた。出てくるだけで観客の笑いを取るのはまさに彼の真骨頂。失礼ながら先日TVでみた一つ年下の森光子よりもずっとお元気。声も十分。今日は唐相撲でみた狂言役者の身体の厳しい鍛錬を思わせる動きにもビックリ。長い年月が必要な芸術である。

唐相撲は実に面白かった。そうそう見るのは難しかろう大人数の力業の演目。今日の見所には中国出身と思われる方々もいらしたようだが、どう映ったのか滅茶苦茶中国語。素人にはイントネーションはまさに中国語だったが。