ニッセイ劇場オペラ「魔笛」

新国の新鮮な上岡敏之の棒さばき(椿姫)で昨日今日のチケットを手に入れた人は多いだろう。私もその一人。その期待に違わぬ序曲から観衆をぐいぐい引き込む新鮮で心地よい迫力。今日はオケピでの上岡さんの姿も見えたが、見ても楽しい指揮者ですね。

舞台もシンプルながら昨今の妙に現代的なものではなく、照明や日生劇場独特の夢のある空間をうまく考えた上出来な学芸会といった感じ。多分日生以外だとチャチに見えかねない。そういった舞台をクリエイトしたお話が明日の夜劇場で無料で聴ける模様。

歌手については、こんな所かな。後半は夜の女王のアリア以降非常に眠くなってしまった。演目のせいか家族連れ多数。いつもはミュージカルが多いため女性トイレばかり長蛇の列になる所が、オペラは他の舞台よりも男性客が多い為に男女共に長蛇の列。

私自身は久しぶりの日生。前回は蜷川幸雄の[恐怖時代]か菊之助主演の[若き日のゴッホ]か高麗屋親子の[夢の仲蔵]かなと思ったら、多分、内野聖陽主演のオペラをブロガーさん数人と総見して以来ですね。

[若き日のゴッホ]は、LONDON時代のゴッホが訛りなく喋るのがとても気になった。原作は間違いなく強いオランダ語訛りの英語だったに違いないから。日本の翻訳劇はそこまで手が回らないのだろうか?