見応え十分の各派競う式能

朝の10時から19時までお能6本に狂言が4本の都民芸術フェスティバルの式能。

各派が見られるので、皆さんそれなりに自然と力が入るのだろうか?特に後半は迫力ある演技が続いた。


その中で一番のお目当ては第二部の頭に演じられた喜多流友枝昭世の羽衣。とても男性が舞っているとは信じがたい美しさ。この世以外の世界を観客は目の前で見たという実感を共有したと思う。

喜多流の後て観世流金春流の能が続いたが、そうして比べてみると喜多流地謡がやけに迫力がなく聞こえる。それが喜多流の特徴なのかたまたまなのか?

能楽は歌舞伎や文楽と違いなかなか普通に知りたい情報が入りにくく、分からない事ばかりだ。


昨日行った松岡美術館学芸員の企画展、美人画についてのトークが大変為になる。此からは松岡には土曜日午後に行くと決めよう。夕方閉館してからは文楽でイヤホンガイドを長く勤められている松下かほるさんの今回展示された文楽の絵を元に野崎村や阿波鳴門、太功記等の話。粗筋については初心者にとっては分かりやすかったと思う。松下さんがフジテレビの女子アナ第一期生と聞き、だからお声が美しいのかと思う。

2千円で入場券2回分に絵葉が5枚にミネラルウォーター付きとかなりおトクな企画だった。ご年配の松岡美術館のファンクラブ会員のような方々が多かった。