東京バレエ団

改めて主役の上野水香とフリーデマン・フォーゲルのバレエダンサーとしつの卓越した才能に感服。

水香ちゃんは以前よりも踊りが丁寧になり、手足の先々までの豊かな表現力が増した。これで顔の表情がもう少し豊かになれば申し分ないのだが。長い手足と170センチの長身にキュートな顔立ちは改めて恵まれたダンサーだと思う。

吉田都が水香位手足が長かったら、きっと今ほどには大成しなかったか、もっと大成したか。都さんだと長身で面長な相手役だと見た目がどうしても違和感があったが、水香ちゃんは海外の恵まれた容姿の美人ダンサーにも負けない魅力と華がある。但し数年前に牧阿佐美バレエ団時代にピンクフロイド・バレエを見た時にはさすがにパリ・オペラ座の超大型ダンサー、アニエス・ジロの存在感には負けていたが。余談だがパリではアニエス・ジロがル・リッシュと日替りでボレロのメロディーダンサーを踊ったらしいが、さぞ素敵だっただろう。


フリーデマン・フォーゲルも負けず劣らず素晴らしいダンサーだ。ノーブルな役から何でもこなせそう。ちらしの写真がなぜか映画サイコのアンソニー・パーキンスに似ているのが最初は不気味だったが、やはり舞台では素敵だ。


水香のジゼルは現代的で、フォーゲルのアルブレヒトとも非常に合っていた。女性ダンサーのゴールドも綺麗。ザハロワと新国ダンサーほどの差ではないにしろ、東京バレエ団での上野水香は飛び抜けて素晴らしい女性ダンサーだと再確認した。