オマージュ・ア・ベジャール

初日、そして今年の世界バレエ最後の演目。2時間と他の演目に比べて短かったが、ジル・ロマンやエリザベット・ロスのベジャール・バレエ団員からイレールとルグリのパリ・オペラ座出身のダンサーに封印して久しい首藤康之ボレロも見られるという豪華さ。

今日のゲストは皆素晴らしい存在感に溢れるダンサーばかりで、ベジャール作品は個性ある、出来れば野性味溢れるダンサーが踊るとこんなに引き立つのかと改めて感じ入った。ことに首藤康之ボレロでそう感じた。手足の大きさはギエムよりも小さく感じる小柄なダンサーだが、彼独特の孤高を感じる色気や野性味がボレロにはピッタリなんだろう。


最後にはベジャールの映像が天から降りてくるという趣向。つくづくベジャールという20世紀最高の振り付け師はその才能と業績だけでなく、このような素晴らしい公演を捧げて貰える幸せな人だと感じた。

第12回世界バレエフェスティバル 特別プロ
<オマージュ・ア・ベジャール
◆主な配役◆

<第一部>

「ルーミー」 音楽:クドシ・エルグネル
橋竜太、平野玲、松下裕次、氷室友、長瀬直義、横内国弘、
笠原亮、宮本祐宜、梅澤紘貴、中谷広貴、安田峻介、
柄本弾、佐々木源蔵、杉山優一、岡崎隼也、八木進

「ザ・カブキ」より由良之助のソロ 音楽:黛 敏郎
高岸直樹

「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」 音楽:クイーン
エリザベット・ロス

「鳥」 音楽:マノス・ハジダキス
木村和夫

「アダージェット」 音楽:グスタフ・マーラー
ジル・ロマン


<第二部>

「バクチIII」 音楽:インドの伝統音楽
シャクティ上野水香
シヴァ:後藤晴雄

「さすらう若者の歌」 音楽:グスタフ・マーラー
ローラン・イレール、マニュエル・ルグリ

ボレロ」 音楽:モーリス・ラヴェル
首藤康之
平野玲、松下裕次、長瀬直義、横内国弘


※音楽は特別録音によるテープを使用します。

◆タイムテーブル◆

第一部 15:00-15:55
休憩 20分
第二部 16:15-16:55