デヴィーア&フェリアノーティ・リサイタル@サントリーホール

オベラアリア中心の楽しいリサイタル。コクーンの現代版桜姫で流れたマスネのウェルツェルから春風よ、なぜ目覚めさせるのか、も。


ノルマから清らかな女神を聴いていると毎度毎度、女神の声を聴いているような錯覚に陥る。ベジャール作品の多くもボレロを初め、地球の神に直に繋がっているような感覚をもたらせてくれるが、清らかな女神も同じ。


デヴィーアの清らかな女神は非常に知性に満ちた女神。彼女は常に知的にコントロールしながら素晴らしい表現力も合わせ持っている。これは何を歌っても同じ。


フェリアノーティもドミンゴ的な美声を聴かせてくれた。魔笛からオネーギン迄。


今日は珍しく劇場スタッフが最初からアンコールが3曲だと教えてくれた。サービスかもしれないが、サントリーホールの舞台両脇のホテルロビーにあるような大きな鉢植えに色々な照明をあてる演出は不必要だったと思う。