ジェーン・エア@日生劇場

なかなか感動してしまった。第一にはやはり原作が良いからでしょうが、その良さを上手くミュージカルにまとめあげたジョン・ケアードの手腕は素晴らしい。


私が見る事を苦手とするタイトルロールの松たか子も彼女のはまり役で、昔のように極端に音程を外す事もなく、美声を聴かせてくれたが、もう少し広い音域があったらというのは贅沢だろうか?すっきりした長身も舞台映えして良かった。


対するロチェスター役の橋本さとるもちらりと愛之助に似た美形で舞台映えしたが、いかんせん主役を張るには音域は狭いし音程もいまいち不安定なのが非常に気になったが、好演。確か名作の映画はローレンス・オリビエだったと思うが、違うミュージカルの味を出してくれた。

訂正:オリビエは嵐が丘で、大嘘でした。1970年の映画は、
キャスト(役名) - ジェーン・エア
Susannah York スザンナ・ヨーク (Jane Eyre)
George C. Scott ジョージ・C・スコット (Edward)
Ian Bannen イアン・バネン (St. John Rivers)
Jack Hawkins ジャック・ホーキンス (Brocklehurst)
Kenneth Griffith ケネス・グリフィス (Mason)
他に、オーソン・ウェルズ、ウィリアム・ハート等も演じている。


しかし一番目に止まったのは寿ひずる。この人が名脇役として舞台に戻ってくれた事は実に喜ばしい。幸田浩子もオペラ歌手だからこその技巧を聴かせてくれだが、舞台が小さく見えた。華が足りないからか?


今晩は幸四郎夫妻も観劇。一昨日が歌舞伎座千秋楽だったと思い出す。今月は夜の部しか見なかったが、来月は国立に加えて歌舞伎座昼夜別日で体調を整えて見る予定。


先週、新国今シーズンオープニングのオテロを鑑賞したが、今月はドンカルロ、オテロヴェルディの名作が聴けて良かった。オテロは本水を使った演出が面白かった。