マノン
ネトレプコ主演、その他もろもろの話題にて、早々と売り切れた英国ロイヤルオペラのマノン
ロイヤルらしいというか、オペラといえども第一に演劇舞台という趣。
歌手も何もかもよくそろった好舞台だったのは確かだけれども、
2000人以上入る劇場で見るよりは、半分くらいの大きさの小屋で
見るストレートプレイのような趣の作品。
ネトレプコの生声は5年半ぶりの私。
4年前のドン・ジョバンニは、都合つかず友人に譲って泣いたこともあったっけ。
5年前のサントリーのリサイタルでは、(当時は)細身の体で声量たっぷりながら、
表現が硬くて面白くなかった印象があるが、さすがに誰もが認める世界一のソプラノ
に育った今、声を聞くだけで表現力たっぷり。
そもそも、オペラのマノン自体が、はあ、というようなストーリーだし、
新国でも、ヴァドゥーヴァ主演の舞台以来、見ていないような気がする。
それをこれだけ観客の目と耳をひきつけさせたのは、やはりタイトルロールの力
が一番かな?
2幕の、鉄枠で作ったパリのアパルトマンの鉄枠に腰掛けて片足あげたりの
体当たり演技は、見ているだけで怖くなった。彼女は度胸が据わっている。
そういえば、METのロミジュリの際にも、あがったことがないって言っていたっけ。
そうそう、一つ疑問。先週水曜日に、ゲネプロがあり、NBSに3万円寄付すれば、
2階か3階席に二人招待されたはずだけれども、実際の本舞台とゲネプロ、
40000円と15000円の差位あるのだろうか?
http://www.nbs.or.jp/blog/roh2010/contents/2010/09/post-57.html
英国ロイヤル・オペラ「マノン」本日のキャスト
英国ロイヤル・オペラ 2010年日本公演
「マノン」全5幕
指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:ロラン・ペリー
アソシエイト・ディレクター:エレーン・キッド
美術:シャンタル・トーマス
照明:ジョエル・アダム
振付:リオネル・オシエ
ギヨー・ド・モルフォンテーヌ:クリストフ・モルターニュ
ド・ブレティニ:ウィリアム・シメル
プセット:シモナ・ミハイ
ジャヴォット:ルイーゼ・イネス
ロゼット:カイ・リューテル
宿屋の主人:リントン・ブラック
レスコー:ラッセル・ブラウン
警官:ドナルドソン・ベル、ジョン・ベルナイス
騎士デ・グリュー:マシュー・ポレンザーニ
伯爵デ・グリュー:ニコラ・クルジャル
ロイヤル・オペラ合唱団 / ロイヤル・オペラハウス管弦楽団
◆上演時間◆
第1幕(転換)第2幕:16:00 - 17:20
休憩 25分
第3幕(場面転換あり):17:45 - 18:45
休憩 25分
第4幕(転換)第5幕:19:10 -19:55※下線で示したキャストは、当初発表させていただいたキャストが変更になったものです。
当初、「マノン」の伯爵デ・グリュー役で出演を予定しておりましたクリストフ・フィシェッサーは、喉頭炎のために出演できなくなりました。
代わって、伯爵デ・グリューはニコラ・クルジャルが演じます。
なにとぞご了承のほどをお願い申し上げます。
また、警官役はプログラムの記載より変更となっております。