文楽第2部
いやあ、すばらしいのなんの。
少なくとも、玉男さん亡き後の東京の文楽の舞台で最高でしょう。
今月は、マノンやらメサイヤやら能の景清やら、いい舞台に多く接しているけれども、費用対効果では、今日が文句なくトップの舞台です。
珍しく、舞台の大夫、三味線、人形遣いの全員から、凄いパワーを感じるんですよ。
特に大夫が(珍しく)声量もあってすばらしい。
住大夫はいったいどこまでいくんだろうって感じですね。確かに声の艶は衰えているのだけれども、観客に伝える力は、ぬきんでています。
嶋大夫、はっきりいって、苦手なんですけど、コミカルな味わいは右に出るものなし。それに今日は声量も素晴らしかった。
文字久さんや千歳さんも、ワンランク上等の大夫になられたな、って感じがつくづくしました。
三味線の団吾さん、髪型かえて、ちょっとふっくらして、なんか、普通のおじさんになってきたような。。。前は、イケメンで不健康で、なんとなく異質で目立っていたのですが(私は詐欺師みたいだって前に評したことがあったかえど)
で、明日も行くことに決めました。千秋楽だし、見ないと一生後悔しそうな気がするし、多分今日よりも全力で皆さん舞台に向かわれる気がします。 <第二部>4時開演
勢州阿漕浦(せいしゅうあこぎがうら)
阿漕浦の段
平治住家の段
桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)
石部宿屋の段
六角堂の段
帯屋の段
道行朧の桂川
(主な出演者)
竹 本 住大夫
竹 本 綱大夫
鶴 澤 寛 治
鶴 澤 清 治
吉 田 簑 助
吉 田 文 雀
ほか