国立劇場歌舞伎公演、鈴木忠志続き

本日は国立劇場歌舞伎公演とその後の芝喜松などの研修生卒業生の芸談

歌舞伎は由良之助本伝という新たな形式での中心蔵。幸四郎主演という事もあり、丸本物と真山青果の間を見ているよう。


やはり勘平とお軽の5、6段目がいかに歌舞伎らしく見応えあるものかと感じる。

研修生卒業生芸談は先月に続き面白かった。10月から始まったらしいが、最初は観客が10人位しかいなかったとか。

来月22日がラストなので聞き逃せない。


昨日の鈴木忠志他2人の座談会はお互いがお互いの意見や感想、今後や過去について聞き回る座談会だったが、渡辺保先生の歌右衛門女形といて初めて歌舞伎の規範となり、彼の死と共に歌舞伎の規範が無くなったという話はズンと来た。

今回のリア王に出演した俳優が見せた水平移動が、いまの西洋的生活様式に慣れた歌舞伎役者には一番苦手とか。

鈴木氏曰わく、日本伝統文化を壊したのはGHQではなく西洋トイレで、それにより日本人の腰の力が無くなった説披露。


かくいう私も和式トイレは全くダメです。中野ゼロ小ホールや紀伊国屋ホールなど、和式トイレしかない劇場はなるべく行きたくないです。


さぁ、今晩の情熱大陸、三三だと国立劇場の休憩で耳にしたから絶対見よう!もしかしたら今、私が高座に行き、一番しっくり聴ける噺家かもしれない。

かつ舌はいいが、三三の早口はご高齢者にはイマイチ辛いかも。