「カルミナ・ブラーナ」とヴェルディ「レクイエム」

この二つは私の印象にのこっている声の力がやたらに強い曲です。
今見終わった(映画自体はつまらなかった)「四谷怪談外伝」でテーマ代わりに使われていて思い出した。なかなか日本で生演奏が聞けない曲目なので、実はロンドンで一度、ロンドン・フィルハーモニーで聞いたっきり。近い将来機会がないだろうか?
「レクイエム」は度々演奏される機会はあるものの、なかなかいいものに出会わない。最初に聴いたコリン・デイヴィス指揮ロンドン・シンフォニー(ロンドン響、もしくはLSOと略されること多し)が余りに素晴らしかった。ソプラノのマーガレット・プライス以外、ソリストの名は失念。家のどこかにパンフは眠っているはずだけれども。ロンドン響はフルハウスにはそれほどなるオケではないが、このとき、そしてサラ・チャンのデビューだけはフルハウスであった。その後、日本でのレヴァイン指揮メット(最悪、ブーイングしてやろうかと思ったほど、パヴァロッティが声が全然でないしはずすし、彼のために少なくとも5000円は払っているはずなので怒った)、イタリアの帝王、リッカルド・ムーティ指揮スカラ(これも余り。。。)、チョン・ミョンフンだからと聴きに行ったN響も大して。。。なのです。その中でも最悪は、メットと並んで佐渡裕新日本フィル。1993年くれ頃のことだ。あのショックが大きく、それ以来佐渡裕と聴くとオエッて思うようになってしまった私である。ヴェルディが冒涜されたと心から思った。あの演奏を聴いて、私は新日本の定期会員を辞める決意をしたくらい。新日本ってひどいよね。
 オザワの力か、ソリストが素晴らしいのでスミダ・トリフォニー開館の際にも再び会員になったけど、あそこは扉の開け閉めの音がひどく、クラッシックのホールなのに、演奏の途中(勿論、演奏中ではなく、章が終わって途切れたときだけど)に2階後ろに入れるので、大変煩い。余りに頭にきて切れて(私の回りも怒っていた)「あんなことするのは、ショスタコビッチにも、ロストロボーヴィッチにも失礼じゃないですか!」とフロンドデスクに迫ってしまいました。そのときの反応を見て、ああ、こいつら駄目だ、とわかったので、勿論それを機に、再び会員を辞めました。
 逆に藤原歌劇団の場合は、違った。東京文化会館でオペラを見ていた際、あのホールは1階にしか係員がいないことが多く、たまたま私が座っていた4階の扉から、オペラの真っ最中に三人も人の出入りがし、当然ながらその倍に気は散るし、あそこは扉も二重ではないため、向こう側からも明かりがばあって人が入るたびに見えたはずなので、物凄い迷惑だったはず。クレームにいったらちゃんと聞いてくれたし、その後、あのホールではチェックも厳しくなったので、大丈夫だ。贅沢いうと、数年前の改装の際、扉が二重になったらよかったけれども。。。古いから仕方ないか。バーンシュタインの初来日公演に合わせたらしいという話も聞いたことがあるほどだから。