「血染めのスカート」と「ヨガ道場」

 今日は舞台から離れて、アイアンガーヨガのお話でも、って思ったけど、それ程知ってるわけでもないから、シドニーとロンドンのジム事情とかにしようかな?これから考えます。アイアンガーヨガについては、何日か前(1月19日)のダイアリーにも書きましたが、これ、一度やってみるといかに身体にきくかよくわかるんですよね〜
9月に東京の赤坂プリンスホテルにて開催した「ヨガ・フェスティバル」にも私の師匠、柳生直子先生始め、何人かのインストラクターが参加しましたが、他のヨガをやっている人のほうがいかに「身体に効くか」がわかるはず。無理なくできるように、補助器具を使ったりするのが特徴。ちなみにこのフェスタで配られたアイアンガー先生の説明書を訳したのは私です(どうでもいいけど)。

考えてみると、私がいつからヨガに関心持ち出したのかは不明。シドニーではパートで働いていたNewtown Leagues Club(日本語を全く必要としていない受付嬢をやっていました。私の実践英語力の基礎となった貴重な経験でしたね。私の後釜はオーストラリア人だったし)では普通にエアロビクスをしていて、ロンドンでもジムでエアロビクスをしていたのに、いつからか?元々身体が柔軟だから向いているだろうと以前には感じていたのに、あるとき会社人間になっていた時期にか気付いたら人並み以上に硬い身体に変身していました。多分、人並み以上に緊張しやすい性格からでしょうか?今、私が昔からだが柔軟だった、って言っても信じてくれない人が多そうだけれども。

ロンドンのアダルトスクール(こちらで言えば市民大学、でしょうか?1コマあたり
100円くらいで継続的に学べる。そいういうの大好きなので、フランス語から英国料理、タイ料理、インド料理、ワイン・テイスティング、フラワーアレンジメントから習いまくったなあ。)でとったのが確かアイアンガーヨガ。でも、補助器具を使わなかったから、今考えればエセだった。同時に近所で個別に沖ヨガを教えている女の子についたり、アイアンガーヨガの道場に1日行ったり、結構動いていたねえ、

帰国してからは近所の体育館のヨガやら色々やってみて、結局、アイアンガーヨガに。

ロンドンの道場に1日行った日は忘れられない思い出が。当時は逆立ちが出来なかったので、代わりに肩立ちをして気分が悪くなった私。それも当然、その直前に大量に失血した後だったのです。この話は長くなりますが、会社で希望者には身体検査をしてくれるというので(1日ドックってことかな)申し込んだ私。英国は保険の利かないプライベート医療と100%無料の保険医療とが色々な意味で二極化しています。会社のは勿論プライベートながら、その分(日本円で5万円程度だったかな?)私への給与とみなされ、所得税を4割払わないといけないので、人間ドックにいくのに結果的に2万円余計な支出があるのですが、好奇心やら念のためやらで、勿論申し込んだのです。

すっごくいい女の先生が懇切丁寧に面談してくれる、といわれてその通りだったのですが、その前に2本採取しなければいけなかった血液検査、血管だけは自慢じゃないけど細い私の採決担当お看護婦さん、「私は2本も取る自信ないからドクター呼んでくる」と出ていってしまった。待つこと30分、ドクターは入ってきたけれども、血液採取するふうもないので、1本で間に合ったのだな、と忘れていて会社に戻ったら、早速の伝言。「血液採取を忘れたので、明日にでも来てほしいとのこと」

むかついたね。向こうのミスじゃない。貴重な勤務から抜けていくのだし、相手のいうままになるのはむしゃくしゃするので、交換条件を考えた私。「では、明日行きますが、代わりに無料で風疹の検査をしてください」と。英国では風疹の免疫があるかないかが重要視されていて、特に妊婦が風疹になるとまずいというので、確か風疹になった記憶のない私が思いついたのです。

翌日行きましたね。今度は若くてまあまあイケメンだけど、英国紳士らしく、ヨレヨレのスーツの医者が入ってきた。こちらもスーツ姿。「ちょっと袖をあげて、腕をスクイーズして」といわれたので、言われるがまま、左の袖をあげて右手で左手の肘の上を握った。すると。。。まさか、まさか、私の知っている順番では、ちゃんとタオルを肘の下にひいて、ゴム管で腕をしばって、でしょう?ただイスの上に座っている私に向かって脱脂綿でシュッシュってやったと思ったら、射されてしまった。すぱっとすぐに私の血管に入ったらしい感触。うまい。

怖がりの私は顔を背けていたのだけど、どうもなにやら液体が腕を流れる感覚が。まさか、と思いながら医者が黙っているから、とそれでも怖くって左腕を見ることができない私。すると先生、
医者「ストレンジ、ストレンジ、血がどんどん流れ出ちゃうよ(いや、ストレンジ、じゃなくって、インタレスティング、とほざいていたような気もしてきた。適当な記憶だこと、でもこの話は本当の本当ですよ!!!)」
看護婦「そうなんですよ、この間もそうなったんですよ、ゴム管にひびが入ってるみたいなんですよ」
医者「このゴム管、変えないといけないね」

え、え、まさか〜と見たら、私のスカートが血だらけに。自慢じゃないけど、自分の血液をあんなに沢山みたのは初めてだった。余りのショックで言葉も出ない私を置いて出て行く医者、その後の看護婦いわく「彼のせいじゃないのよ、そのゴム管に問題があったの」
といって、脱脂綿をくれたのはいいけど。。。これに負けてはいられない、とやっと気付き、クリーニング代金を請求しても面倒になるのはわかりきっているので、ここから直にウリーニングに出して、私はこれからヨガにいくからその体操着を着て帰ろう、と。

そんな中で、医者が出て行く前に「私、これからヨガをするのだけれども大丈夫?」
ときいたら馬鹿馬鹿しいとでもいうようい「ノープロブレム」とだけ言い残して消えた先生。

そして上記、ヨガの最中、私は貧血をお越し、クリーニングに出したスカートは何日か後に直接会社に届けられたものの、その場で「代金よこせ」とのたまったクリーニング屋のお兄ちゃんと交渉をしなければならなかった私。結果オーライだったけど、その後、そのスカートをはく機会はないままに時は過ぎたのだった。