文楽公演(26日に再度見る予定)

 いやあ、朝11時から夜9時過ぎまで、その前そして休憩にはヒラリー・ハーンプロコフィエフ・コンチェルトが聞きたい故にN響に随分電話したりしたこともあり、疲れた。今日は話がぽんぽん、いつも以上に飛びますが最初に失礼をば。アルゲリッチがBGMという贅沢な環境からです。
 1部の「源平布引滝」は、前半は歌舞伎でやらない下りだったので、面白い、朝から元気に見られる、と思っていたのに、休憩を挟んでいつもの「実盛物語」に入ったあたりから軽い悪寒と眠気が。目の前には富十郎やら仁左衛門新之助時代の海老蔵の実盛がふらつきはじめて、コロン。26日に心しよう。「山姥」は鴈治郎のイメージだけが残っていて、先般の福助の山姥も記憶がない私。私、歌舞伎を見始めた頃は福助の方が玉三郎よりも綺麗だと思うくらい好きだったのに、児太郎時代の当たり役というか出世役、「籠鶴瓶」の八つ橋を東京と京都でも見たのに、全然綺麗じゃない。それ以来、どうも贔屓とはいえなくなってしまったなあ、なんて考えているうちに終わってしまった。
 今日は、1部と2部に、文楽を是非初めて見てみたい、という方の分のチケットも買った関係で気になっていたが、私が3等席で6列目と7列目の超上手に対して、あちらは7列目の真ん中なので、声をかけにくく、結局1部と2部の間に探してようやく外でゆっくりお話できた程度。休憩に話にいったら、回りの人の邪魔になってしまった。
 肝心の2部。先ほど歌舞伎ブログアンテナをちらと見たが、ある方が今日の住太夫よりも先週の方が良かったと。やはりそうですか?私の座った位置から三味線にさえぎられるので声がこんなに聞こえないのかな、と思っていましたが、お疲れがあったのかもしれない。ただ、今日は録画している日だったので(1部では隣がマイク係りで目障りでした)普通は調子をよく持ってくる日だとは思うけれども。勿論、2部の豪華さ、玉男、蓑助の競演、堪能。ただ、玉男の背中の演技が素晴らしいとうアウトプットを得ていたのに、上手でみづらかったことと蓑助のくどきに気をとられてしまってみなかった。26日には絶対凝視しよう。今日の私は涙なし。ただ、一時間20分があっという間だった。お隣がなぜかこっくりこっくりしているのと、たまに腕時計チェックするのが目障りだった。歌舞伎では、富十郎吉右衛門、松江時代の魁春の競演がとにかく素晴らしかった。
 2部はここで帰る人が多いらしいが、綱太夫の団子売りも楽しかった。団子といえば、1部に出た団吾、どうしていつもあんなに憔悴しきった顔をしているのだろう。今時の若い方は髪の毛もしゃんとしているのに、寝癖はないものの、昨日からそのままっていう髪形だし。6列目は太夫も三味線も顔しか見えなかったが、26日は8列目なので、また別の見方が出来よう。字幕は結構便利。手元の筋書きに入っているのを見るよりも見やすいし。但し、3等の7列目以降は部分的に見えない。
 3部の阿古屋。誰かが蓑助への拍手が度々あって感動するのを妨害されたといっていたがその通り。前回も阿古屋は蓑助で、左遣いも現勘十郎の蓑太郎であったことは間違いないが(今月の筋書きに小さい写真が出ている)、あの頃は拍手のある人形遣い人間国宝の3人だけで、今ほどではなかった。勘十郎が襲名してから彼と玉女にも拍手が来るようになった。国宝世代と彼らの間にも沢山人形遣いがいるのに、時代を背負う使い手はもう決まったも同然ということか?
 相変わらず三曲には感動した。ただ、涙が出るかな、と思ったところで拍手がばんばん、それも西洋のバレエあたりを見てかかるような種類の拍手なので、どうもいけない。S太夫はあんなものでしょうか?真っ赤な顔で頑張っていたけれども、この方も音痴ですよね〜義太夫向きとは思えない声がどうも駄目で、すみません。
 「三十三間堂」は前半良く寝ました。26日再トライです。でも、何度トライしても、大体寝るところっていつも同じなんですよね〜どうしてでしょうか?
 勘太郎君も、スタパで、家で映画のビデオ見てても、いつも何回見ても同じところで寝るといっていましたが。

 UCDさん、お忙しい中、もしお声かけして下さろうとしていたらすみません、私も動き回っていました。ガンはN響への電話掛けでした。その後は友人探しなどしておりまして。でも、今日は結構お知り合いに会いました。