勘三郎特集

 友人から借りた、伝統芸能チャンネルの録画ビデオを今見ている。勘三郎は誰が見ても魅力あふれる役者であるが、歌舞伎のよき伝統と反するところ、崩しているところには危うさを感じる人も多いだろう。
 昨年の海老蔵襲名に引き続いて、当代きっての人気役者が2年連続の襲名興行、それぞれがニューヨークとパリとで大暴れ、と、今後21世紀前半の歌舞伎を占う意味でも重要な軌跡となるであろうことは間違いない。ついでながら、歌舞伎座一等席がとうとう2万円の大台となった記念でもある。*1
 十戒の感想を書いた3月10日id:yukari57:20050310#p1でも述べたが、今回の襲名については、色々な意味で"今"を占うものが含まれていると思う。追って、そのあたりともっと探ってみたい。今回はそのあたりのさわりの予告ということで。

*1:私は仁左衛門襲名からしか襲名興行を知らないが、その前、1992年、平成4年度の梅玉福助襲名興行は、いったい一等席はいくらだったのでしょうか?ご存知な方は教えて下さい。もしかして、仁襲名から18900円になったような気もするもので