新国立劇場「フィガロ」再演楽日鑑賞

http://www.nntt.jac.go.jp/season/s254/s254.html
作曲 : ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト
台本 : ロレンツォ・ダ・ポンテ

指揮 : 平井秀明
演出 : アンドレアス・ホモキ
美術 : フランク・フィリップ・シュレスマン
衣裳 : メヒトヒルト・ザイペル
照明 : フランク・エヴァ
演出補 : 田尾下 哲
舞台監督 : 佐藤公紀

合唱指揮 : 三澤洋史
合唱 : 新国立劇場合唱団
管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団
主催 : 新国立劇場

キャスト
アルマヴィーヴァ伯爵 : ヴォルフガング・ブレンデル
伯爵夫人 : エミリー・マギー
フィガロ : マウリツィオ・ムラーロ
スザンナ : 松原有奈
ケルビーノ : ミシェル・ブリート
マルチェッリーナ : 竹本節子
バルトロ : 妻屋秀和
バジリオ : 大野光彦
ドン・クルツィオ : 中原雅彦
アントーニオ : 晴 雅彦
バルバリーナ : 中村恵理
二人の娘 : 三浦志保・小林昌代

実は、先週「レミゼ」を見てから、レミゼの音楽が私の頭に鳴り響いておりました。昨日のベルリン・ドイツ・オケ見た後には、まだ何も鳴り響かず。多分、この「フィガロ」再演を見た後は、間違いなく「フィガロ」が鳴り響いているに違いない、と予想しております。ブレンデルとマギーが楽しみだ。

見てきました。感想を一言、となると『それなりに楽しめました』。全てが水準をいっていて、誰がいいとか駄目だとか、そういう感じではないプロダクション。しいていえば、ホモキの演出、いいですね〜。以前に確かロンドンの新聞か雑誌で、だと思いますが、(すでにこのブログでも書いたかもしれませんけど)『「フィガロ」は余りにも脚本も曲も完璧なので、演出しようがない』とあったのが今も忘れられない。それでも、今回のようなシンプルでかつ大胆な舞台、照明が生きる白主体の舞台は面白い。但し、たまにオペラみてリッチ気分に浸りたかった方々は、騙された!と思うことでしょう。

歌手も全体に誰が素晴らしいでもなし、日本勢が頑張っていた印象。2003年秋の前回もスザンナ役の中嶋彰子が頑張ったが今回も松原有奈が敢闘賞、但し、イタリア語が全然わからない私の耳だから当てにはならないけれども、余りにも日本人がイタリア語をしゃべっています、というアクセントが興ざめ。ケルビーノにはブラボーも多かったが私は好みではなかった。多分、今日出た中での一番著名なブレンデルに猛烈なブーを叫んでいた方が一名目だった。若手日本人指揮者の平井さんも大健闘でしょう、多分。やはり、2週間前に、40年前とはいえ、絶品のベームフィガロを見たから、なんか不満が多いのかもしれないなあ。

いやあ、先週風邪を引き、その上に体調に悪いことばかり重なって、昨日も咳が出てくるしかったものの、ブルックナーは一時間以内、今日のフィガロの第一幕は90分。辛かった。回りの方には何回か咳き込み大変ご迷惑をお掛けいたしました。飴を舐めていても限界、ありますね。昨日は朝起きたら汗びっしょりだったので、熱は下がったので頭痛などはなくなっていたのですけれども、何にしても健康第一、です。